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チェルノブイリの保育園で見つけた人形と太陽の絵の物語を、10年の歳月をかけてまとめ上げて制作された、ヤノベケンジ初の絵本「トらやんの大冒険」の【復刻版】がラムフロムに登場です!
ヤノベケンジ氏は、1986年4月に史上最悪の原子力事故が起きたチェルノブイリの高放射能汚染区域へ事故後約10年が経った97年に赴いています。そして、多くの日本人が知らない事故後の現実を知って、衝撃を受けました。
”作品を作り発表を続けた行為は、あの日出会ってしまった人々への答えを求めるあがきみたいなものである。(絵本のあとがきからの抜粋)”
事故から10年が経ったにも関わらず未だ居住禁止の高放射能汚染区域で生活する人々との出会いに強い衝撃を受けたヤノベ氏は、それまでの「アートで社会問題を提示する」という自らの活動が、安っぽい正義感と浮ついた功名心にとらわれていたことを悟り、以降、その衝撃を彼のアート活動の原動力とした作品を作り始めるのですが、その代表的な作品シリーズが「トらやん」という、一見ユニークなキャラクターをモチーフにした作品シリーズです。
「トらやん」は、ヤノベ氏の父親がモデルの腹話術人形に、彼の子供のために作ったという放射線を遮断するアトムスーツを着せたキャラクターです。チェルノブイリから帰国以降、それまでの彼のテーマであった「サバイバル(生き残り)」を「リバイバル(再生)」へと変更すると、トらやんをモチーフにした数々の作品を発表して行きます。そして、2007年にはトらやんを主人公にした初の絵本『トらやんの大冒険』を発表。その内容は、未来ある子供たちのみならず、その子供たちを守り導かなければならない大人たちにも向けたものとなっています。
「トらやんの大冒険」は、世界が混沌とし始めた今、多くの皆さんに読んで頂きたい絵本です。以前読んだことのある方も、もう一度この絵本を読んで見ると、新たな発見があるかもしれません。この機会にぜひどうぞ。
【仕様】ハードカバー/ページ数:モノクロ64ページ
【サイズ】約24.5 x 23 x 0.7cm
【言語】日本語
【出版元】eTOKI
【発売日】2022年12月22日
【備考】