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2004 年から2011 年までに制作されたヤノベケンジの彫刻作品を網羅し、社会的背景や当時のアートシーンを概観する待望の作品集がラムフロムに登場です。
美術家のヤノベケンジ氏(1965年生まれ)は、幼少期に目撃した未来の廃墟(1970年に開催された大阪万博の巨大かつ華やかなパビリオンが壊されていく風景)を創作の原点に、実際に動かしたり身につけることのできる機械彫刻作品で注目を集めてきました。中でも、3歳児用放射能感知服、黄色のミニ・アトムスーツを身にまとい、バーコード頭にちょび髭をつけたキャラクター「トらやん」は、そのユーモラスかつシニカルな姿で注目を集め、時に愛らしい表情でポーランド民謡「森へ行きましょう」を歌い、時にミニチュアサイズで増殖し、時に超巨大ロボットとなって火を噴いて、ヤノベ氏の生み出すフィクションの世界とリアルな現実とを媒介するアートキャラクターとして、今も進化し続けています。また最近では、大航海時代に海を旅して世界に広まっていた猫をモチーフに制作された作品「SHIP’S CAT(シップス・キャット)」シリーズも人気となっています。
2024 年9 月に発売された「THE WORLD OF TORAYAN 2004-2011 KENJI YANOBE」は、そんなヤノベ氏の2004 年から2011 年までに制作された彫刻作品を網羅し、かつ、社会的背景や当時のアートシーンを概観するといった内容の作品集です。作品集紹介に書かれている、
”一人ひとりが「サヴァイヴァル」を求められる厳しい社会に突入した今、改めて「世紀末」のヤノベの作品の価値が伝わるのではないでしょうか。”
という言葉通り、世界が混沌として来た今こそヤノベ氏の作品を振り返り見ることで、一人ひとりの、自分なりの未来の展望が見えてくるかもしれません。この機会にぜひお手にとってご覧下さい。
【仕様】ソフトカバー A4版/ページ数:カラー52ページ
【サイズ】21.2 x 29.7 x 0.5 cm
【言語】日本語・英語
【出版元】eTOKI
【発売日】2024年9月
【備考】